先週の講義で、地形図の色塗りをした。きっちり色塗りをするのは久しぶりのような気がするけれど、けっこう楽しくて熱中してしまった。せっかくなので、色鉛筆で塗りかけのものの画像を載せます。
上は1960年代終わりの状況(国土地理院発行2万5千分1地形図「草津」(昭和46年発行)より)。下は1990年代半ばの状況(国土地理院発行2万5千分1地形図「草津」(平成9年発行)より)。ただし、どちらもスケールバーは入れていないし、倍率も適当なので、正しい距離を測ることはできない(本当は必要だけど、こういう場なので割愛しました)。
黄色は水田、赤線は市界、赤(面)は工場、青は水域。色を塗っているのは草津市内が中心なので、少し塗っていない部分がある。
水田が減少して市街地が広がったのが一目瞭然。また、天井川で知られる草津川は、どちらの図でも健在だが、下図の時点では新しい草津川が造られつつあった(現在はすでに完成)。駅前の工場(綾羽紡績)はなくなり、ショッピングセンターになっている(エイスクエア)。ほかの工場もいくつか消滅している。西草津二丁目にあった立石電機はオムロンに変わっている。鉄道も微妙に変わっていて、草津線(草津駅から東方向に分岐する路線)も経路が変わっている。
本当は、授業でもう少し新しい地形図を使いたかったのだけれど(平成9年発行なので、かなり古い)、「草津」の図幅に関しては平成10年発行のものが最新で、最近の地形図はなかったのであきらめた(すぐ南の「瀬田」については新しいものがある)。今の草津はもっと変わっているので、新しいものが出れば色塗りしてみたい。
ちなみに、これは投石器、ではなくて鉛筆削り。色鉛筆を削るのに大活躍。買ったのは英国ワイト島にあるCarisbrooke Castleの売店。最初は投石器のおもちゃとしか思わなかった(笑)。鉛筆削りの機能に気が付いたのはたぶん日本に帰ってから。結局は役に立ったのでよしとしよう。