その他

GeoDesignワークショップへの参加

Posted by kiri on 2013 年 3 月 4 日
その他 / No Comments

4か月弱ぶりの更新。新旧同時並行で更新するのは面倒だなあと思いつつ、さすがに期間があいてきたので少し記事を。

先週、東北大学で開かれた「震災復興に向けたGeoDesign」ワークショップに参加してきた。どちらかといえばスタッフ・運営側での参加で、受講生的な参加者の多くは東北大学の学部生・院生だった。GeoDesignというのは、ハーバード大学のCarl Steinitz名誉教授が進めてきた都市計画・景観計画のためのフレームワーク。去年、Esri Pressから本が出ている。ちなみに、Carl先生には大学院生時代に立命館での集中講義(今回のワークショップとよく似たもの)でもお世話になったし、UCLに滞在中もお世話になった。

今回のワークショップでは、対象地域を福島県相馬市として、相馬市の将来像に関する複数のシナリオを考え、新たな土地利用計画について、その利点や脆弱性の観点から評価する、という作業を、3日間かけて行なった。様々な分野の学生の意見を聞くことができ、3日間という短期間ながら、濃密かつ非常に有意義なワークショップだった。

GeoDesignワークショップ

GeoDesignワークショップ

久しぶりの更新

Posted by kiri on 2012 年 11 月 20 日
その他 / No Comments

帰国後に学会発表が2つあり、ようやく終わってひと段落したので少々更新。

しばらく余裕があると思うので、可能であればサイトのリニューアルや中途半端なコンテンツを整理・完成させたいところ。MMMのデータも早く更新します。遅れてしまってすいません。

MMMのデータも含め、GISデータと統計データを、ArcGIS等で利用しやすい形で公開していくことも計画中。ただし、学内サーバはいろいろと制約が多いので(その分セキュリティ面は堅牢だけれど)、独自ドメインで外部サーバにサイトを引っ越したうえで公開になりそうです。

ロンドン雑感:London Metropolitan Archivesでカードを作る

Posted by kiri on 2012 年 10 月 24 日
その他, ロンドン / No Comments

今日はCASAに行く最終日の前日だった。何人かには今日でお別れ。

いつも備忘録的な記事なので、今日は役に立ちそうな情報を少し紹介。

今回の滞在の初期の頃、調査のためにLondon Metropolitan Archives(LMA)に行った。名前はMetropolitanだけれど、実際に運営しているのは、大都市圏行政を担うGLA(Greater London Authority)ではなく、City of London(いわゆるシティと呼ばれる地域を管轄する自治体)。LMAは、基本的には開かれたアーカイブで、展示を目的とした資料館ではなく、図書館的な資料館。京都でいえば京都府立総合資料館のような施設。そのため、基本的にはLMAは誰でも使えるが、書庫資料を閲覧したり、コピーしたりするにはカード(History Card)を作る必要がある。開架でも多少の資料は閲覧できるが、日本からわざわざ見に行くような資料はほとんど書庫にある。今回、History Cardを作ったので、その際の簡単な手順をここにメモしておきます。必要な書類は大英図書館(British Library)と似たようなものなので、大英図書館に行きたい人の役にも立つんじゃないかと・・・。

まずはLMAの場所。基本的には公式サイトのリンクを参照。最寄りの地下鉄駅はFarringdonだが、駅からは10分~15分ほどかかる。ちなみにCity of Londonの範囲外。

建物の入口から入ると、まず受付(セキュリティ)。名前を書いた記憶がある(ちょっと覚えていない)。もしHistory Cardを持っていれば、そのカード番号も記入する。持ち込み手荷物用の袋をここでもらえる(ただし、できれば返して欲しいという張り紙がどこかにあったので、使用後に返した)。

入ったら2階(英国なのでfirst floor)に行き、持ち込める手荷物以外をロッカーへ。ここは休憩スペースにもなっている。飲み物の自販機はあるが、食べ物はなかったような(おやつ系もなかったはず)。

さらにそこから上の階にあがり、ようやく閲覧室へ。閲覧室には、リファレンス的な図書(辞書、索引等)と一部の資料が開架になっている。メディア資料もここで閲覧できる。また、History Cardを作るためのインフォメーションカウンターも、入ったところにある。というわけで肝心のカードの作り方。

必要な書類(日本ですること)

  1. 住所を証明するもの(もちろん英語)
  2. パスポート(これは本人証明用)

詳細はこのページを参照。パスポートは基本的に持っていけるとして、問題は1の住所を証明するもの。相手はもちろん英語しかわからないので(他の言語もわかるかもしれないが、日本語(+漢字)はかなりレアなので)、英語で住所が印刷してあるもので、かつサインのあるような資料でないといけない。今回は、入国時に見せようと思っていたシティバンクの残高証明があったので、LMAのページにある「Bank/building society statement」に何とか該当するだろうと思って、これを持っていった。シティバンクの残高証明は、日英併記だけれど、たまたま宛先住所は英語(ローマ字)で書かれていて助かった。もしシティバンクに口座がある人は、これを持っていくと意外な使い道(日本の住所の証明)があるかもしれないので、作って持ってくると便利。

事前の作業(インターネット)

カウンターまでの手順を書いておいて戻るけれど、LMAに行く前に、インターネットで登録をしておくと、現地でのやりとりが簡単になる。アクセス先は、このページの一番下。指示通りに普通に入力する。ただし、住所については、上記の2の証明書類に書いてあるとおりに入力する。ここで間違うと、証明書類が証明にならなくなる。ローマ字の打ち間違い、SHIとSIの違い、マンション名の英語(自分の場合、シティの残高証明では、マンション名の英語部分は英語になっていた)など、十分チェックしよう。入力が終わっても、特に印刷する画面などはないので、ちょっと不安になるが、エラーなどが出ていなければ大丈夫。

LMAでの手続き

インフォメーションカウンターで、History Cardを作りたい、と言ってから、パスポートを見せる。カードを作る専用の場所に導かれるので、そこでパスポートを見せると、担当者が名前を探してくれる(この間に何かやりとりをした気がするが覚えていない)。事前にインターネットで登録していれば、すぐに見つかるので、住所を証明する書類も提出(あとで返してくれるので、コピーを持っていく必要はない)。OKが出れば、そのまま顔写真の撮影をして、その場でカードが完成。学生証のようなHistory Cardが出来上がる(ちなみに、初めてCASAに来た時も、こんな感じの手続きで1分もしないうちにIDカードが作られていた。英国の大学や図書館にはこういうカードを作る機械(プリンタ的なもの)がよく置いてあるようだ。日本にも欲しいところ)。

あとは資料を検索して、申し込んで閲覧するだけ。残念ながらコピーをとるような資料はなかったので、コピーの仕方は不明。

ちなみに、大英図書館のサイトを見ると、資料の閲覧に必要なReader Passを取得するには、やはり住所を証明するものが必要なようで、その1つとして「Bank/Building Society Statement (no online/bank branch print-offs)」が挙げられている。基本的にはLMAと同じものを求められているようなので、シティバンクの残高証明を持っていくと大丈夫だと思われる(実験はしていないのでわからないが、かなり確実と思われる)。また、大英図書館では、日本人(日本語のわかる)担当者がいるときには、「Credit Card Statement」の日本語のもの(つまりクレジットカードの明細)があれば大丈夫らしいが、必ず日本人担当者がいるかはよく知らない。少なくともシティバンクの残高証明であれば、運悪く日本人担当者が不在(長期不在だったら大変)でもReader Passを作成できるはずなので、持っておいて損はないと思う。

また、前々回ぐらいに滞在したとき、Westminster City Archivesにも行ったけれど、ここはパスポートを出すだけで簡単なカードを作ってくれた。ただし、カードがなくても書庫資料を見たり、コピーはできた気がする。2年前の年末なので詳細は覚えていない。

もうすぐ帰国

Posted by kiri on 2012 年 10 月 18 日
GIS, その他, ロンドン, 学会発表(国内) / No Comments

大航海プログラムによる3度目の滞在もそろそろ終わり。来週には帰国します。やり残したことはまだありそうですが、またの機会を期待して。

そういうわけで、帰国後の仕事についていくつか告知。

来週、10月27日(土)に立命館大学衣笠キャンパスで、GIS Day in 関西 2012が開かれます。午前は講演があり、午後はGISのワークショップ(事前申込み)。関西の方で興味のある方はご参加ください。

再来週、11月2日(金)と3日(土)に東京大学空間情報科学研究センターで開催されるCSIS DAYS 2012で発表します。空間情報科学全般に関するたくさんの発表がありますし、参加は無料なので、興味のある方はどうぞご参加ください。

そして来月、11月17日(土)と18日(日)に立命館大学衣笠キャンパスで人文地理学会大会が開催されます。私はポスター発表をする予定です。参加費2,500円が必要ですが、京都観光のついでに少し参加されるのもいいかもしれません。

さて、MMMの更新が必要な時期になっていますが、現在ロンドンにいるため、更新できません。前回更新以降、10月1日に白岡市が誕生していますが、市制施行なので、地図データは属性を変更するだけで利用できます。帰国後早いうちに更新しますが、当面はその対応でご勘弁ください。

ロンドン雑感:Circle Lineの罠

Posted by kiri on 2012 年 9 月 18 日
その他, ロンドン / No Comments

ロンドンの地下鉄には、都心部を走る環状線(運行形態は少し違う)、Circle Lineがある。今住んでいる場所はCircle LineのBayswater駅の近くで、通勤先のUCLは同じくCircle LineのEuston Square駅の近く。というわけで、Circle Lineにはいつもお世話になっている。しかし、この路線にはいろいろと罠がある。

  1. 一部の路線(通勤に使う部分の大半)は、世界最古の地下鉄、Metropolitan Railwayが開業した路線であり、非常に古い。
    少々鉄道好きとあっては、1863年開業の地下鉄で毎日通勤できるのはそれなりに嬉しいのだけれど、古いことが影響しているのかそうでないのか、問題が起こりやすい。
  2. 問題その1。信号の故障が頻繁に起こる。
    よく信号が壊れるらしい。突然止まったかと思えば数分停車してしまうことはよくある(週に1回程度?)。
  3. 問題その2。途中のBaker StreetからMetropolitan Lineが乗り入れてくるので、故障に関係なく突然電車が止まることが多い。
    Metropolitan Lineが遅れているときは尚更。ロンドンの地下鉄には時刻表はないような運行だし、運転手もそのあたりをあまり気にしないのか、ブレーキを少なくするように速度を調節しながら、信号停止しないように走るなんてことはやってくれない。
  4. 問題その3。Circle Lineは現在、環状運転をしてないので、必ずEdgeware Roadで乗り換える必要がある。
    Wikipediaによれば、2009年12月から環状運転をせず、左右反転させた「の」の字運転を行なっている(Edgeware Road~South Kensington~Liverpool Street~Baker Street~Hammersmith)。BayswaterはEdgeware~South Kensingtonの区間にあり、Euston SquareはLiverpool Street~Baker Streetの区間にある。逆方向をぐるっとというのも遠いので、いつも、「の」の交差部にあるEdgeware Roadで乗り換えになる。でも、今日乗っていたら、自動アナウンスが、さも環状運転をするような案内(BayswaterからBaker Streetまで直通するようなアナウンス)をしており、一瞬直通で行けることを期待したものの、結局Edgeware Roadで乗り換え。乗客もけっこう混乱していた。市内の主要なターミナル駅を通る路線なので、地下鉄に乗り慣れていない人も多く、アナウンスがそうだと、迷ってしまうのは仕方ない。
  5. それでもなお、Circle Lineを通勤に主に使ってしまうのは、駅が地下深くではなく、乗り降りが楽なことと、いつでも適度に空いていることによる。
    通勤ルートとして、最も確実なのは、Central LineからNorthern Lineに乗り換えるルートなんだけれど、 どちらも地下が深く、リフト(エレベーター)に乗る必要があるのが難点。その点、BayswaterやEuston Roadは、浅い場所にあって、Bayswaterのホームは地下1~1.5階ぐらいの場所に、Euston Squareのホームは地下2階ぐらいの場所にあり、それぞれ階段だけで行ける。反対に、スーツケースを転がすときには大変になるが。また、上述の問題のように、そんなに便利な路線ではないせいか、通勤時間帯の混雑は、Central Lineほどではない。

というわけで、いろいろと罠があるにもかかわらず、この路線でほぼいつも通っている。そういえば、いつだったか英語の個人レッスンを受けた時に先生が、Circle Lineは最悪だ(路線も古く、車両も古く、遅れることが多い)、と言っていたような。そんなCircle Lineは期待(?)を裏切らず、先週、Edgeware Roadで信号故障があり、確か復旧まで2時間以上かかっていた。

もし、ロンドンの地下鉄に乗るとき、急いでいる場合は、Circle Lineは避けたほうが無難です。

近況報告

Posted by kiri on 2012 年 7 月 30 日
お知らせ, その他 / No Comments

生存はしていますが、現在入院中で、あと2、3日で退院予定。

また、8月下旬から10月下旬まで再び英国に滞在予定。今回は夏~秋で、いつもの冬に比べて日が長いので楽しみ。

入院中とはいえ、かなり暇になってきたので、ArcGIS Explorer Online関連の内容でぼちぼち更新を。

とりあえず、この間の出来事の報告を。

1. 京都に関する仮製図・正式図をArcGIS.comで公開

前の記事にもあったとおり、このコンテンツにはAndroidやiOSデバイスからもアクセス可能。この件は7月18日付け京都新聞夕刊に掲載された。モバイル端末からのアクセス方法も気がむけば紹介します。

2. 立命館大学の矢野桂司教授を中心とする研究グループ(私も一応入っています)が米国EsriのSAG賞を受賞

SAG賞というのは、Special Achievement in GISの略で、大手GISベンダーである米国Esriが毎年約150の団体に授与しているもの。今回は日本では唯一、立命館大学が選ばれた(これまでにいくつかの日本の団体も受賞している)。

 

MMMの更新(2012年4月まで対応)

Posted by kiri on 2012 年 6 月 7 日
GIS, Web, その他 / No Comments

MMMのデータを更新した。前回は2011年10月1日まで更新したので、今回の更新では、それ以降、2012年4月までの変化をデータに反映させた。

http://www.tkirimura.com/mmm/

「平成の大合併」と言われていた時代も過ぎ、最近は編入や合併があまりないので、更新作業の労力を考えると、更新のタイミングが難しい。政令市への移行も、今回の更新に含まれている熊本市以降ではそれほどなさそうだし(現在の人口規模で政令市に移行できる都市はそれほどなく、それらが周辺市町村を編入させるという話もあまり聞かない)、しばらくは市制施行が中心になりそうだ。「大阪都」ができたり、大阪市の区が再編されたりすると、少し更新が大変かもしれないけれど。

論文の地図を描く

Posted by kiri on 2012 年 5 月 30 日
Web, その他, 地図 / No Comments

以前、いろいろなAPIを組み合わせて、Ronbun Plotterという怪しげなサイトを作ったけれど、まだAPI等の部分が動いているようなので紹介。

http://www.tkirimura.com/ronbunplotter/

Ronbun Plotterの画面

Ronbun Plotterの画面(「郊外 高齢化」で検索)

何ができるサイトかというと、どんな地域を対象にした論文が、いつ、どれくらい発表されたかを、地図とタイムラインで表示するというもの。例えば、「桐村喬」と入れてみると、これまでの私の論文の対象地域(基本的に大阪と神戸と京都)がプロットされる。タイムライン的には、2005年ぐらいから。論文の情報はCiNiiのもので、1. CiNiiのAPIを使って入力したキーワードが該当する論文が取得され、2. 各論文のタイトルに含まれる地名がYahooのAPIで抽出され、3. 地図とタイムラインにプロットされる、という処理の流れになる。

処理速度はかなり遅いので(いろんなAPIを挟んでいるので)、あまりたくさんの結果が出るようなキーワードは入れないほうが安全。

タイムラインを見るだけでも、どんなキーワードがどの時代にたくさん取り上げられているかということがなんとなくわかる。地理学的な研究テーマなら、タイトルに特定の地名が含まれることが多いので、どういう地域で研究が多くなされているか、ということもわかる。ただし、地名抽出の精度はそれほどよくなく、間違っていることも多々あるので要注意。もう少しいい精度のものを自前で開発するとかすればいいのだけれど・・・。

なお、地名が英語なのは、ロンドンにいるときに少し編集して、向こうの同僚に見せようとした(少し見せた)ため。地名抽出など、改良することができたら、ついでにそのあたり修正します。

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ArcGIS Onlineで京都市明細図を見る

Posted by kiri on 2012 年 5 月 25 日
GIS, Web, その他, 地図 / 1 Comment

さて、ArcGIS Onlineの続き。今日、ArcGIS Online上で作成していた『京都市明細図』のマップを公開した。

URLはこちら

京都市明細図 on ArcGIS Online

京都市明細図 on ArcGIS Online

京都市明細図は、京都府立総合資料館が所蔵している大縮尺(1,200分の1)の地図で、一昨年から立命館大学(文学部・矢野桂司教授を中心とするグループ)とデジタル化などに関する共同研究が進められてきた。京都市明細図は、昭和初期に作成され、戦後にも情報が書き加えられているなど、戦前・戦後の時期の京都の状況が反映された貴重な地図で、これまでに研究グループでは、ワークショップなどを開催してきた。

ちなみに、すでにGoogleマップ上に明細図を表示するサイトも公開されている(http://www.geo.lt.ritsumei.ac.jp/meisaizu/googlemaps.html、これは同僚の瀬戸寿一氏によるもの)。こちらは、PCでの閲覧が中心かもしれない。

直前の記事にもあるように、ArcGIS Online上で公開すると、iPadやAndroid端末のArcGISアプリを使って、地図にアクセスすることができる。京都市明細図も、もちろんiPadなどからアクセス・表示できるので、ぜひ利用していただきたい。GPS付きのAndroid携帯電話で見るのがオススメです。

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ArcGIS OnlineとiPadでフィールドワーク

Posted by kiri on 2012 年 5 月 22 日
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最近、ArcGIS Onlineを積極的に使い始めた。ArcGIS Onlineはその名のとおり、ESRIが作ったサイトで、YouTubeの地図版といった感じのもの。ユーザーが独自の地図を作って、それを共有する、という仕組みは今までにもいくつかあり、Googleのマイプレイス(旧:マイマップ)や、これまで2回行ったUCLのCASAでもMapTubegemmaというサービスが作られている。

ArcGIS Onlineの有利な点をいくつか挙げると

  • 日本語対応
  • レイヤの重ね合わせが簡単
  • Bing Mapsなどのベースマップになるレイヤが利用できる
  • 自分で地図を作ることもできる
  • ArcGIS Serverで公開している地図もレイヤとして利用できる
  • iPhoneやiPad、Android携帯からも閲覧できる
  • 全員に公開しなくても、自分だけor特定のグループだけで閲覧できる

という感じ。ArcGISユーザにとって、何といっても便利なのは最後の3つ。ArcGIS Serverでは普段使うmxdファイルと地図データだけで地図の公開ができ、ArcGIS Online上で地図を作成するまでの操作もかなり簡単にできる。作成したマップをとりあえず自分だけ閲覧できる状態にして、iPadにArcGISのアプリをインストールして表示すれば、モバイル環境で地図データの閲覧ができる。モバイル環境での編集もできるようだけれど、これにはArcSDEサーバが必要らしい(まだ実験していない)。

ここ数日、iPadでいろいろと表示させてみて思ったのは、これを使うと、巡検やフィールドワークに非常に便利なのではないか、ということ。現地に行って、古い地図を見ながら昔の景観を想像する場合、現在地を古い地図上で探そうとすると、比較のための基準となる道路などがなかったりするので、どこにいるかわからなくなることが多い。ジオリファレンスされている、という前提が必要なものの、そういう地図データがあれば、ArcGIS Onlineなどを通じてiPad上のArcGISに表示すれば、GPSなどで現在地がわかるし、現代の地図のレイヤからも位置が想像できる。ArcGIS Onlineで地図を共有すれば、フィールドワーク・巡検の同行者も同時に地図を見ることができるし、例えば昔のことを聞き取るときなどに、調査対象者に地図を見せながら聞き取る、なんてことも簡単になるだろう。機会があればいろいろと実験してみたい。

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